9 かつて私は、ナザレのイエスの弟子は撲滅すべきだと堅く信じていました。
10 ですから、祭司長たちの手先になり、エルサレムでクリスチャンを片っぱしから投獄し、裁判の時には、死刑に賛成の票を投じました。
11 また、クリスチャンに、キリストを冒涜することばを吐かせるためには手段を選ばず、拷問を加えることもしばしばでした。 それほど激しく反対していた私ですから、遠く外国まで迫害の手を伸ばそうとしたのも、不思議はありません。
12 ところが、何もかも祭司長たちから任され、そのつもりでダマスコに向かう途中、
13 あれは、ちょうど正午ごろでしたが、太陽よりもまばゆい光が、天から私と連れの者とを照らしたのです。
14 私たちはみな、その場に倒れました。 その時です。 私は、ヘブル語でこう語りかける声を聞いたのです。 『パウロ、パウロ。 なぜわたしを迫害するのか。 そんなことをしたら、自分が傷つくばかりだよ。』
15 『あなた様は、いったいどなたです?』と私は尋ねました。すると主は言われたのです。 『わたしかね、わたしは、あなたが迫害しているイエスだ。