18 取り調べの結果、一たんは釈放と決まりました。 ユダヤ人の指導者たちが主張するような、死刑にあたる罪は認められなかったからです。
19 ところが、ユダヤ人がこの決定に異議を申し立てたのです。 同胞を訴えるつもりは、つゆほどもありませんが、これでは、しかたありません。 カイザル(ローマ皇帝)に上訴しました。
20 今日、皆さん方をお招きしたのは、お近づきになりたかったからです。 また、私が捕らわれの身なのは、メシヤ(救い主)様が来られたと信じているためだと、わかっていただきたかったからです。」
21 ユダヤ人たちは答えました。 「私たちは、あなたのことは何も聞いていません。 ユダヤから手紙も来ていませんし、エルサレムから来た人たちからも、そのような報告を受けてはいません。
22 しかし私たちは、あなたの信じていることを、あなたの口からお聞きしたいのです。 クリスチャンについて、私たちの知っていることと言えば、彼らが至る所で非難の的だということだけなのですから。」
23 彼らはこうして日を決め、さらに大ぜいでパウロの家に来ました。 パウロは彼らに、神の国のことを語り、またモーセの律法から預言者の書に至るまで、聖書のありとあらゆる個所を使って、イエスのことを教えました。 話は、朝からえんえん、夕方まで続きました。
24 信じる人もいれば、信じない人もいるというぐあいで、人さまざまです。