使徒行伝 7:4-10 JLB

4 そこでアブラハムはカルデヤ人の地を離れ、シリヤのカランに移り、父親が死ぬまでそこに住みました。 そのあと神様は、彼をこのイスラエルに連れて来られたのです。 

5 ところがそこには、彼の土地はたったの一坪もなく、その上、子供もありませんでした。にもかかわらず、神様は、やがてこの地が全部、アブラハムとその子孫のものになる、と約束されたのです。 

6 同時に、子孫たちが、この地を去って外国に住み、四百年のあいだ奴隷になるとも言われました。 

7 ただし、『わたしは、彼らを奴隷とした国民を必ず罰する。 その後、あなたの子孫はこの地に戻り、ここでわたしを礼拝するようになる』との約束を添えて……。

8 神様はまた、その時、割礼の儀式(男子が生まれて八日目にその生殖器の包皮を切り取る儀式)を定め、それを神様とアブラハムの子孫との契約の証拠となさいました。 それで、アブラハムの息子イサクは、生後八日目に割礼を受けたのです。 このイサクの息子がヤコブで、ヤコブの十二人の息子は、それぞれユダヤ民族の十二部族の長となりました。 

9 その一人ヨセフは、ほかの兄弟たちのねたみを買い、エジプトに奴隷として売られました。 しかし神様は、ヨセフと共にいて、 

10 あらゆる苦境から彼を救い出し、エジプトの王パロの前で彼に恵みを施されたのです。 神様がヨセフにすばらしい知恵を与えたので、パロはヨセフを、エジプト全土を治める大臣に取り立て、宮中の管理もいっさい任せました。