使徒行伝 8:31-38 JLB

31 「残念ながら、だれかが教えてくれないとわかりませんな。」 こう答えると、その人は、馬車に乗って、そばに座ってくれと頼みました。

32-33 読んでいたのは、こういうところでした。「その方は、殺されるために引かれて行く羊のように、また、毛を刈る者たちの前で黙っている小羊のように、口を開かなかった。その方は卑しい者と見なされ、正しいさばきも受けなかった。だれが、この時代の人々の邪悪さを語れよう。その方のいのちが、地上から取り去られたからには。」

34 宦官はピリポに尋ねました。 「その方とは、いったいだれのことです? イザヤは自分のことを言っているのでしょうか。 それとも、だれかほかの人のことを……。」

35 またとないチャンスです。 ピリポは、このイザヤのことばから始めて、旧約聖書のあちこちを引用し、イエスのことをくわしく説明しました。

36 さて、道を進んで行くうちに、水のある所に来ました。 すると宦官は、「ごらんなさい。 水がありますよ。 ここでバプテスマを受けてはいけない理由はないでしょう。 どうです?」と言いだしました。

37 「心から信じておられるなら、もちろんかまいませんとも。」「私はイエス・キリストを神の子と信じます。」

38 宦官がはっきり告白したので、馬車を止めさせ、二人して水の中に入り、バプテスマを授けました。