1 その年の十月上旬に、神様は次のようなお告げを彼らに伝えるよう、ハガイに命じました。
2 総督と大祭司、およびこの地に残っているすべての者に、こう尋ねよ。
3 「おまえたちの中に、前にあった神殿を覚えている者がいるか。 それは栄光に輝く神殿であった。 それに比べると、今は、まるで無に等しいではないか。
4 だが、勇気を出せ、ゼルバベルよ、ヨシュアよ、全国民よ。 元気を出して働け。 天の軍勢の主がこうお語りになる。 『わたしはおまえたちと共にいる。
5 エジプトを脱出した時、わたしの霊がおまえたちにとどまる、と約束したとおりだ。だから、恐れるな。』
6 天の軍勢の主はこうお語りになるのだ。 『しばらくして、わたしは天と地を、また海と陸を揺り動かす。
7 すべての国をも揺り動かす。 すべての国の待ち望む方〔メシヤ〕が、この神殿に来て、ここをわたしの栄光で満たす。
8-9 この神殿の未来の栄光は、最初の神殿の輝きにまさるものとなる。 それに必要な金銀は、わたしが山ほど持っているからだ。 わたしは、ここに平和をもたらす。』」
10 ダリヨス王の治世の第二年の十二月上旬に、次のような神様からのお告げが、預言者ハガイによって示されました。
11 祭司たちに、おきてのことで次のように尋ねよ。
12 「おまえたちのうちだれかが、神聖ないけにえを着物に入れて運んでいて、着物がパンかぶどう酒か肉に触れたら、触れたものは聖なるものとなるか。」 祭司は答えました。 「いや、そんなことで聖なるものにはならない。」
13 ハガイは続けて尋ねました。 「だれかが死体に触れるなら、礼拝規則上は汚れる。 では、その人が何かに触れると、それも汚れるのか。」「そのとおりだ。」
14 そこでハガイは、神様のために、もっとはっきり言いました。「おまえたちはみな、身勝手な態度をとり、良からぬ思いで日を過ごし、自分がささげるいけにえを汚している。 いや、いけにえだけではない。 わたしに対する務めまでも汚している。
15 それで、することなすことが、うまくいかなかったのだ。 だが、今からは違う。 神殿を建て始めたからだ。
16-17 これまでは、二十束の麦の収穫を期待しても、半分の十束しかなかった。 五十桶分のオリーブ油を絞ろうとしても、わずか二十桶分しか絞れなかった。 立ち枯れ病と黒穂病と雹とをもって、おまえたちの労働に報いたからだ。 それでも、わたしのもとに帰ろうとしなかった。」 このように、神様がお語りになるのだ。
18-19 「だが今は、このことを心に留めよ。 きょう十二月八日、すなわち、神殿の土台が据えられた日から、わたしはおまえたちを祝福しよう。 よいか。 おまえたちが神殿の再建に取りかかる前に、また穀物を刈り入れる前に、ぶどう、いちじく、ざくろ、オリーブが実を結ぶ前に、このことをはっきり約束しておく。 この日から、おまえたちを祝福する。」
20 同じ日に、別のお告げがハガイに示されました。
21 ユダの総督ゼルバベルに告げよ。 「わたしは天と地を揺り動かそうとしている。
22 また、もろもろの王座をくつがえし、もろもろの王国の力を滅ぼそうとしている。 その兵力は砕かれ、彼らは同士討ちで自滅する。
23 そのことが起こったら、わたしのしもべゼルバベルよ、おまえを登用しよう。 おまえは、わたしの指にはめた印章つきの指輪のようになる。 わたしが特別に選んで、誉れを授けたからだ。」 このように、天の軍勢の主がお語りになるのだ。