1-2 神様は再び、ヨナにお語りになりました。 「あの大都市ニネベへ行き、滅びが迫っていると警告せよ。」
3 ヨナは、言われたとおりニネベへ行きました。 ニネベは大きな都市で、回りに広大な郊外を控えていました。 歩いて町をひと回りするだけでも、三日はかかるほどです。
4-5 ところが、ヨナが町に入って説教を始めたその日から、人々は悔い改めたのです。 ヨナは回りを取り囲んだ群衆に、「きょうから四十日後に、ニネベは滅びるぞ!」と叫びました。 彼らはヨナのことばを信じ、断食を始めました。 上は王から下は身分の低い者に至るまで、すべての人が粗末な服をまとい、嘆き悲しんだのです。
6 ニネベの王は、ヨナが語ったことを聞くと、王座から立ち上がり、王服をわきへ押しやって粗末な服を着、灰の中に座りました。
7 そして大臣と相談し、町中に次のようなお布令を出したのです。 「何人も、動物さえも、食べ物を口にしてはならない。 水も飲んではならない。
8 粗末な服を着、ひたすら神様に祈ること。 また、おのおの暴力や強奪をやめ、悪の道から足を洗うこと。
9 はっきりとは言えないが、もしかすると、神様は憤りを静めて、いのちを助けてくださるかもしれない。」
10 神様は、彼らが悪の道から離れたことをご覧になりました。 それで、彼らを滅ぼす計画を中止したのです。