ルツ記 1:10-16 JLB

10  「そんなことおっしゃらないで、お願いですから、お義母様といっしょに行かせてください。」

11  しかしナオミは、首を横に振るばかりです。 「いいえ、いけません。 お里へ帰ったほうがしあわせですよ。 もうあたしには、あんたたちの夫になれるような息子がいないんだからね〔当時、夫に先立たれた嫁は、前夫の弟と結婚することになっていた〕。 

12 さあ、里へお帰り。 私は今さら再婚できる年でもないし、かりに再婚して、今夜にでも身ごもって息子を産んだとしても、 

13 その子が大人になるまで待てるもんじゃありませんよ。 そうでしょう。 もうあたしを苦しめないでちょうだい。 あんたたちにつらい思いをさせたことで、もうじゅうぶん神様から罰を受けたつもりですよ。」

14  二人はまた、声をあげて泣きました。 それからオルパは、泣く泣くしゅうとめに別れの口づけをし、郷里へ帰って行きました。 しかしルツは、何としてもナオミのそばから離れようとしません。

15  「ほら、オルパは里へ帰って行ったじゃないの。 あんたもそうおし。」

16  「お願い、お義母さん、あたしを放り出さないで。 お伴させていただきたいんです。 お義母さんといっしょに暮らしたいんです。お嫁に来た以上、あたしもイスラエル人です。 イスラエルの神様はあたしの神様です。