1 ところでナオミには、ベツレヘムに住む、ボアズという名の大金持ちの親戚がありました。
2 ある日、ルツはナオミに申し出ました。 「ねえ、お義母さん、どなたか親切な方の畑で、刈る人たちのあとについて落ち穂を拾わせてもらおうと思うのよ……。」「すまないね、そうしてくれるかい。」
3 そこでルツは出かけて行き、落ち穂を集めたのですが、なんと、その畑はボアズの畑だったのです。
4-5 ルツがまだ畑にいるうちに、ボアズがベツレヘムの町から来ました。 雇い人たちとひと通りあいさつをすませると、ボアズは監督役の者に尋ねました。 「あそこにいるのは、どこの娘さんかね。」