ルツ記 2:6-14 JLB

6  「あれは、ナオミといっしょにモアブからまいった娘でございます。 

7 落ち穂を拾わせてくれって、今朝から来ましてね。 とにかく、ああやってずっと、木陰で休みもせず、立ち働いてるんでさあ。」

8-9 ボアズはルツのそばに歩み寄り、ことばをかけました。 「こんにちは。 精が出るね。 いいかい、いつもわしのところで落ち穂を拾いなさい。 ほかの畑に行こうなんて考えなくていいんだよ。 女子衆のあとに、しっかりついてお行き。 若い者にも、あんたのじゃまはせんように、と注意しておいたからな。 のどが渇いたら、あそこで好きなだけ水を飲むがいい。」

10-11 ルツはありがたくて、何と言ったらよいかわかりません。 「どうして、私みたいな者に、そんなに親切にしてくださるのですか。よそ者ですのに。」「もちろん、知っているよ。 それにあんたがご主人を亡くしてからも、しゅうとめのために一生けんめい尽くしたことや、生まれ故郷を離れて、見知らぬ国まで来たことも、何もかもな。 

12 どうかイスラエルの神様が、その翼の下に避け所を求めてやって来たあんたを祝福してくださるように。」

13  「ほんとうに、もったいのうございます。 使用人でもございませんのに、こんなにも親切にしていただいて……。」

14  昼食の時、ボアズはルツに、「さあ、いっしょにお食べ」と声をかけました。ルツが、刈り取る人たちと並んで腰をおろすと、ボアズは、食べきれないほどの食べ物を取り分けてくれました。