1 こうして、神殿がついに完成しました。 そこでソロモン王は、父ダビデが神様にささげたものを、神殿の宝物倉に納めました。
2 王は、イスラエルの部族と氏族の長を全員エルサレムに召集し、契約の箱を、シオンと呼ばれるダビデの町の神の天幕から、新しい神殿に移しました。
3 この儀式は、恒例の十月の仮庵の祭りの日に行なわれました。
4-5 イスラエルの指導者たちが見守る中で、レビ人が箱をかつぎ上げ、そのほかの聖い器具とともに、運び出したのです。
6 王をはじめ人々は、箱の前で羊や牛をいけにえにささげましたが、その数はあまりに多くて、数えることができませんでした。
7-8 それから、祭司たちは箱を神殿の奥の至聖所に運び入れ、ケルビム(天使を象徴する像)の翼の下に置きました。 翼は、箱とかつぎ棒をおおうような形で広がっていました。
9 そのかつぎ棒は長かったので、先端が前の部屋から見えましたが、外からは見えませんでした。契約の箱は、この書が書かれた時には、なおそこにありました。