1 ユダヤ人のおきてによる古い制度は、やがてキリスト様が与えてくださるもののすばらしさを、かすかに味わわせてくれるにすぎません。 いけにえは、年ごとに何度もくり返されましたが、その制度下にある人たちを救えませんでした。
2 もし救う力があるのなら、一度だけのいけにえで十分なはずであり、礼拝する人々はみなきよめられ、その罪意識も消えてしまったことでしょう。
3 ところが、事実は反対でした。 年ごとのいけにえは、人々の心をなごませるどころか、かえって、不従順と罪とを思い起こさせたのです。
4 雄牛とやぎの血では、実際に罪を取り除けないからです。
5 それゆえキリスト様は、この世に来られた時、次のように言われたのです。 「神よ。 雄牛や、やぎの血は、あなたの心にかないません。 それで、わたしに肉の体を与え、祭壇の上のいけにえとなさいました。