1 とはいえ、だれでも、神様の用意された休息の地に入れるという約束は、今でも有効です。 ですから、あなたがたの中で、万一にも入りそこなう者が出ないように、警戒しようではありませんか。
2 なぜなら、モーセの時代の人たちと同様、私たちにも、救いをもたらす、すばらしい知らせが伝えられているからです。 ところが、モーセの時代の人たちには、この知らせは何の役にも立ちませんでした。 彼らは聞いても信じなかったからです。
3 休息の地に入れるのは、神様を信じる私たちだけです。 世の初めから、受け入れ態勢を整えて待っておられた神様は、「わたしは怒って誓う。 わたしを信じない者を決して入らせない」とも宣言されたのです。
4 私たちは、神様が準備万端ととのえて、待っておられることを知っています。 神様は創造の七日目に、計画どおりにすべてをなし終えて休まれた、と書いてあるからです。
5 にもかかわらず、彼らは閉め出されてしまいました。 神様がついに、「彼らを決してわたしの休息に入れない」と言われたからです。
6 しかし、休息の地への約束はまだ有効であり、中には、そこに入ることが許されている人もいます。 それは、不従順のため、最初に与えられた機会を失った人たちではありません。
7 しかし神様は、新しい機会を与えてくださいました。 それが今なのです。 最初の人たちの失敗の後、長い年月が過ぎたころ、神様はダビデ王を通して、このことを知らせてくださいました。 すでに引用したように、「今日、語りかけてくださる神様の声を聞いたら、心をかたくなにしてはいけない」と。
8 ここでの新しい休息の地とは、ヨシュアに率いられて入った、パレスチナの地ではありません。 もしそうなら、ずっとあとになって、今日がそこに入る時だ、などと言われるはずがないからです。
9 そういうわけで、完全な休息が、今なお、神様を信じる人たちを待ち受けているのです。
10 キリスト様は、もうすでに、そこにお入りになりました。 神様が創造の働きを終えて休まれたように、キリスト様も、任務を果たして、今はゆっくり休んでおられるのです。
11 ですから私たちも、この休息の地に入れるように、最善を尽くしましょう。 イスラエルの人たちが、神様に不従順であったために、入りそこねたことを肝に銘じて、くれぐれも注意しようではありませんか。
12 神様のことばは生きていて、力にあふれています。 それは、鋭い刃物みたいに切れ味がよく、心の奥深くに潜んでいる思いや欲望にまでメスを入れ、私たちの赤裸々な姿をさらけ出します。
13 神様はすべての人の心を、その人がどこにいようと、探り知るお方です。神様に造られたもので、その目から隠れおおせるものは、一つもありません。 今も生きて、すべてを見抜かれる神様の前に、裸のままさらけ出されているのです。 私たちはこの方に対して、自分のした、いっさいのことを、弁明しなければなりません。
14 しかし、私たちを助けるために、天にのぼられた偉大な大祭司、神の子イエス様が味方です。 ですから、イエス様への信仰を、決して失うことがありませんように。
15 この大祭司は、私たちと同じ試練に会われたので、人間の弱さをよく知っておられます。 しかしただの一度も、誘惑に負けて罪を犯したことはありません。
16 ですから、躊躇せず、思いきって、神の王座に近づいてあわれみを請い、必要な時に必ず与えられる恵みを、いただこうではありませんか。