ヘブル人への手紙 11:10-16 JLB

10 アブラハムがこうした生活に耐えられたのは、揺るがぬ土台を基とした天の都に、神様は必ず連れて行ってくださると確信して、待ち望んでいたからです。 その天の都を設計し、建設されたのは、神ご自身にほかなりません。

11 アブラハムの妻サラの信仰も、すばらしいものでした。 サラはすでに年老いていたにもかかわらず、母親になることができました。 神様の約束は必ず実現すると、堅く信じていたからです。 

12 このようにして、年を取りすぎ、子供を生むことなど、全く絶望と思われていたアブラハムから、天の星や海辺の砂のように、数えきれないほどの子孫が生まれたのです。

13 信仰に生きたこの人たちは、神様が約束されたものを手にしてから、死んだのではありません。 しかし彼らは、約束のものが待ち受けているのを見て、心から喜びました。 この地上がほんとうの故郷ではなく、自分がほんのつかの間、ここに滞在する旅人にすぎないことを、自覚していたのです。 

14 そう認めた時、彼らは心から、天にある故郷を慕い求めました。

15 もし彼らに、この世の魅力ある生活に帰る気があったら、いつでも帰れました。 

16 しかし彼らは、そんなものには目もくれず、神様が用意された天の都を一心に見つめて生活しました。 それで神様は、彼らの神と呼ばれることを誇りとされたのです。