ネヘミヤ記 5:5-11 JLB

5  「わしらはみな兄弟同士じゃないか。 子供だって、どこの家の子も同じだ。 それなのに、生きていくために、子供を奴隷に売らなくてはならないなんて! 売った娘を買い戻す金もない。 畑も何も、抵当に取られてしまった。」

6  この抗議を聞いて、私は非常な憤りを感じました。 

7 何とかしなければなりません。 しばらく考えたのち、裕福な官僚たちをきびしく責めることにしました。「いったい君たちのやってることは何だね。 人助けという名目で、抵当を取って金を貸すとは、よくもできたものだ。」それから、彼らの処分をめぐって公の裁判を開いたのです。

8  その法廷で、私は彼らを告発しました。 「私たちはみな、遠い国での奴隷生活から引き揚げて来た者たちを援助しようと、できるだけのことをしてきた。 それにもかかわらず、おまえたちは無理やり、彼らを奴隷に戻そうとしている。 いったい何度、私たちに買い戻せというのか。」彼らには、ひと言も返すことばがありませんでした。

9  私は続けました。 「君たちのしていることは、非常に恐ろしいことだ。 いったい、神様を恐れる気持ちがあるのか。 回りには、すきを窺う敵がうごめいている。 

10 ほかの者はだれも、同胞のユダヤ人には、利子も取らずに金や穀物を貸してやっているんだぞ。 こんな高利貸しみたいなまねはやめてくれ。 

11 畑、ぶどう園、オリーブ園、家をみな返し、証文を破ってやってくれ。」