1 キリスト様の奴隷である私パウロは、今、あなたがたのために投獄されています。 あなたがた外国人も、神の家族の一員だと告げたからです。
2-3 私は、外国人に神様の恵みを示すためのこの特別の任務を、神様から受けています。 このことについては、前の手紙でも簡単にふれましたから、もうすでにご存じと思います。 外国人もまた神様の恵みの対象とされているという、この神様の特別の計画を、神様が私に明かしてくださったのです。
4 このように申し上げるのも、これらについて私がどう理解しているかを、わかっていただくためです。
5 以前には、神様はこの計画を、自分の民に隠しておられました。 しかし今では、聖霊様を通して、使徒や預言者たちに、はっきりと示しておられます。
6 その特別の計画とは、こうです。 すなわち、神様の子供とされた者たちが全財産を相続する時、外国人もユダヤ人と共に、十分にその分け前にあずかるということです。 ユダヤ人も外国人も、共に神の教会の一員として招かれています。 そして、キリスト様についての良い知らせと、この方が成し遂げてくださったこととを受け入れる時、キリスト様によって大いに祝福するという神様の約束に、両者ともあずかるのです。
7 神様は、この計画をすべての人に伝える光栄ある特権を、私に与えてくださいました。 また、その務めを果たすに十分な、神の力と特別な才能をも、与えてくださったのです。
8 考えてもごらんなさい。 私はそんな資格の全くない者です。クリスチャンの中で最も役立たずの人間です。 それにもかかわらず、キリスト様のうちにある無限の富が外国人にも分け与えられる、という喜ばしい知らせを伝える者として、特に選ばれたのです。
9 それはまた、万物を造られた神様が、世の初めからの特別な計画どおりに、ご自分が外国人の救い主でもあることを、すべての人に説き明かすためでもありました。
10 神様がそうなさる理由は何でしょうか。 それは、天上のもろもろの支配者たちに対して、神の全家族――ユダヤ人も外国人も――が神の教会の中で一丸となっている姿を見せ、神様の完全な知恵を示すためです。
11 これこそ、神様が主キリスト・イエスを通して、かねてから計画しておられたことなのです。
12 キリスト様と共に、また、キリスト様に頼って神様に近づけば、きっと喜んで迎えていただけることを確信して、私たちは今、恐れることなく、大胆に神様の前に出ることができます。
13 ですから、どうか、私がいま体験している苦しみを知って落胆しないでください。 この苦しみは、あなたがたのためであり、それは、あなたがたにとって名誉となり、励ましとなるはずです。
14-15 神様のご計画の知恵深さと広大さを思う時、私はひざをかがめて、神の大家族〔その中のある者はすでに天国におり、ある者はまだ地上にいます〕の父なる方に祈ります。
16 どうか、父なる神が、その栄光に満ちた無限の富の中から、聖霊様を通して人を内面から強くする力を、あなたがたに与えてくださいますように。
17 また、こうも祈ります。 どうか、キリスト様が、信じるあなたがたの心に住み、喜んでそこに住み続けてくださいますように。 どうか、この上なくすばらしい神様の愛という土壌に、あなたがたが深く根を張れますように。
18-19 そして、〔神様の子供とされた者にとっては当然のことですが〕神様の愛が実際にどれほど長く、どれほど広く、どれほど深く、どれほど高いかを知り、また理解できますように。 さらに、それを身をもって経験できますように。 もっとも、この愛はあまりにも大きいので、それを見極め、完全に把握することは、とても無理ですが。 こうして、あなたがたはついに、神ご自身によって満たされるのです。
20 どうか、私たちのなしうるかぎりの祈り、願い、考え、望みを無限に超えて、つまり、私たちが大胆に願い求め、夢見ることもはるかに及ばないすばらしいことを、その偉大な力でなされる神様に、栄光がありますように。
21 どうか、キリスト・イエスによって、教会に救いの計画をもたらしてくださった神様に、栄光が永遠にありますように。 アーメン。