コリント人への第一の手紙 4:4-10 JLB

4 良心にやましいところは、さらさらありませんが、だからといって、安心しきっているわけでもありません。 調べた上で判決をお下しになるのは、主ご自身だからです。

5 ですから、主がまだお帰りにならないうちから、ある人が良い家来かどうか、せっかちに結論を下すことがないように注意しなさい。 主が来られる時、すべては明るみに出されます。 一人一人の心の奥底までが見通され、ありのままの姿が、だれの目にもはっきり見えるようになります。 その時、私たちが、なぜ主の仕事をしてきたのか、だれにもわかるようになります。 そして、一人一人が、ふさわしい賞賛を神様から受けるのです。

6 これまで私は、アポロと自分を例にあげて説明してきました。ある人を特別にえこひいきしてはならないことを、教えたかったのです。 神様がお立てになった教師の一人を、他の教師以上に誇ってはなりません。 

7 いったい何について、そんなに得意になるのですか。 あなたの持ちもので、神様からいただかないものがありますか。 その全部が神様からいただいたものなら、どうして、さも偉そうにふるまうのですか。 また、自力で何かを成し遂げたような態度をとるのですか。

8 あなたがたは、自分に必要な霊の食べ物はみな、すでに手にした、と思っているようです。 十分に満ち足り、霊的に満足しています。 私たちを差し置いて、裕福な王様になり、王座にふんぞり返っています。 ああ、ほんとうに王座についていたらよかったのに。 そうすれば、いつか私たちも、その王座で、あなたがたと共に君臨できたでしょうに。 

9 しばしば、こんな思いが私に浮かびます。 神様は私たち使徒を、死刑を目前にした捕虜のように凱旋行列の最後に引き出し、人々や御使いの前で見せ物にされたのだ、と。

10 信仰のために私たちが愚か者になったと、あなたがたは言います。 そういうあなたがたは、もちろん、たいそう賢い、分別あるクリスチャンですとも。 私たちは弱くて、あなたがたは強いのです。 人受けのよいあなたがたと違って、私たちは笑いものにされています。