ヘブル人への手紙 9:1-2-8 JLB

1-2 ところで、神様と人間との間に交わされた最初の契約にも、礼拝についての規定があり、そのために建てられた神聖な幕屋がありました。 この幕屋には二つの部屋があり、第一の部屋は聖所と呼ばれ、金の燭台と、特別なきよいパンを載せる机が置いてありました。 

3 聖所の奥に、幕で仕切られた第二の部屋があって、至聖所と呼ばれていました。 

4 至聖所には、金の香壇と、全面を純金でおおわれた契約の箱がありました。 その箱には、「十戒」を記した二枚の石の板、マナを入れた金のつぼ、芽を出したアロンの杖が納めてあったのです。 

5 この箱の上には、ケルビム〔神の栄光の守護者たち〕と呼ばれる御使いの像があって、黄金のふたをおおうように、大きな翼を広げていました。 このふたは、「恵みの座」と呼ばれます。 しかし、これ以上くわしく述べる必要はないでしょう。

6 さて、これらが全部ととのえられた上で、祭司は必要があれば第一の部屋に出入りして、務めを果たしました。 

7 ただし、奥の第二の部屋には、大祭司だけが、年に一度だけ、一人で入って行きました。 そのとき彼は、血を携えて行かなければなりません。 その血は、彼と民全体があやまって犯した罪をきよめるための供え物として、「恵みの座」にふりかけられました。

8 聖霊様はこのことを通して、次のことを教えておられます。 古い制度のもとでは、第一の部屋と、それに代表される、しきたりがあるかぎり、一般の人たちは至聖所に入ることができない、ということです。