マルコによる福音書 14:1-7 JLB

1  過越の祭り〔イースト菌を入れないパンを食べる、年に一度のユダヤ人の祭り〕が二日後に迫りました。 いぜんとして、祭司長やユダヤ人の指導者たちは、イエスを捕らえて死刑にしようと、うの目たかの目で機会をうかがっています。

2  しかし、「祭りの間はまずいぞ。 群衆が暴動でも起こすと取り返しがつかないからな」と用心していました。

3  さて、イエスは、ベタニヤのらい病人シモンの家におられました。ちょうど食卓に着いておられる時、女が一人、入って来ました。 高価な香油の入った美しいつぼを持っています。 女はイエスに近づくと、いきなりつぼの封を切り、香油をイエスの頭に注ぎかけました。

4-5 同席していた何人かの者たちは腹を立て、「なんてもったいないことをする女だ。 この香油なら、高く売れて、貧しい人たちに恵むこともできたのに」と女をとがめました。

6  しかしイエスは、彼らに言われました。 「するままにさせておきなさい。 良いことをしてくれたのに、なぜ非難するのですか。 

7 貧しい人たちは、いつも身近にいるから、その気があれば、いつでも助けることができます。 しかし、わたしはもう、そんなに長くこの地上にいないのです。