マルコによる福音書 14:60-67 JLB

60  その時、大祭司が進み出て、イエスに問いただしました。 「おまえは、これらの訴えに答えないつもりか。 えっ、どうなんだ。 何も釈明する気はないのか。」

61  イエスは、ひと言もお答えになりません。 大祭司は続けて、「おまえは神の子、キリストなのか」と問い詰めました。

62  「そのとおりです。 あなたがたは、やがてわたしが神の右の座につき、雲に乗って、もう一度この地上に来るのを見るでしょう。」

63-64 この答えに、大祭司は、即座に着物を引き裂き、こう叫びました。「これだけ聞けば十分だ! さあ、お聞きのとおりだ。 神を汚したこの男を、どうしよう。」こうして、イエスの死刑は全員一致で確定しました。

65  このあと、ある者たちは、イエスにつばきをかけたり、目隠しして、げんこつで顔をなぐり、「今なぐったのはだれだい。 さあ当ててみろよ。 預言者様」とあざけったりしました。 役人たちもイエスを引き取って、打ちたたきました。

66  一方ペテロは、下の中庭にいました。 大祭司の女中の一人が、 

67 火にあたっているペテロに気づき、じっと見つめながら言いました。「あら、あんた。 ナザレ人イエスといっしょにいた人じゃないの?」