マルコによる福音書 7:3-9 JLB

3 そのしきたりというのは、ユダヤ人の中でも特にパリサイ人たちがやかましく守っているものでした。 古くからの言い伝えで、食事の前には必ず、腕からひじにかけて水を注ぐ決まりだったのです。 

4 また市場から帰って来た時には、食べ物に触れる前に必ず体に水を注ぎかける決まりもありました。 そのほかにも、水差し、なべ、皿を洗うことなど、何世紀ものあいだ守り続けてきた、こまごまとしたおきてやしきたりがあったのです。 

5 そこで、宗教的指導者たちはイエスに、「どうしてあんたの弟子は、昔からの言い伝えを守らないのか。 手も洗わないで、食事をするとはけしからん」と詰め寄りました。

6  イエスはお答えになりました。「あなたがたこそ偽善者です。 預言者イザヤが言ったのは、あなたがたのことだったのです。『彼らは口先ではわたしを敬うが、心はわたしから遠く離れている。

7  彼らがわたしを拝んでも、むだなことだ。神のおきての代わりに、人間の規則を教えているのだから。』なんと的を射たことばでしょう。

8  あなたがたは、神の特別な命令をないがしろにして、自分たちの言い伝えを代用としているのです。 

9 それを守るために、よくも神のおきてを捨て、踏みにじったものです。