エステル記 5:3-10 JLB

3  「どうした、エステル。 何か願い事でもあるのか。 申してみい。 たとい帝国の半分でもな、おまえにならやるぞ!」

4  「もし陛下さえおよろしければ、きょう陛下のために宴を催したいと存じます。 どうかハマン様とごいっしょにお越しくださいませ。」 エステルは、かしこまって答えました。

5  それを聞いて王は側近を振り返り、「ハマンに、急いで来るよう申せ!」と命じました。 こうして王とハマンは、エステルの宴会に来ることになったのです。

6  酒がふるまわれる時になって、王はエステルに尋ねました。 「さあ、どうしてほしいのか申すがよい。 たとい国の半分でもやるぞ!」

7-8 「お願いでございます、陛下。 もし陛下が私を愛し、おこころにかけてくださいますなら、どうかあすも、ハマン様を連れてお越しくださいませ。 あすの夜、何もかも申し上げたいと存じます。」

9  宴会のあと、ハマンは天にものぼる思いでした。 ところが、門のそばまで来ると、またあの無礼なモルデカイがいます。 例によって、彼を見ても立とうともしません。 全くしゃくにさわります。 

10 しかし、ここで腹を立てては元も子もありません。 はやる気持ちを抑えて家に戻り、友人や妻ゼレシュを呼び集めました。