創世記 11 JA1955

第11章

1 全地は同じ発音、同じ言葉であった。

2 時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。

3 彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。

4 彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。

5 時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、

6 言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。

7 さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。

8 こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。

9 これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。

10 セムの系図は次のとおりである。セムは百歳になって洪水の二年の後にアルパクサデを生んだ。

11 セムはアルパクサデを生んで後、五百年生きて、男子と女子を生んだ。

12 アルパクサデは三十五歳になってシラを生んだ。

13 アルパクサデはシラを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。

14 シラは三十歳になってエベルを生んだ。

15 シラはエベルを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。

16 エベルは三十四歳になってペレグを生んだ。

17 エベルはペレグを生んで後、四百三十年生きて、男子と女子を生んだ。

18 ペレグは三十歳になってリウを生んだ。

19 ペレグはリウを生んで後、二百九年生きて、男子と女子を生んだ。

20 リウは三十二歳になってセルグを生んだ。

21 リウはセルグを生んで後、二百七年生きて、男子と女子を生んだ。

22 セルグは三十歳になってナホルを生んだ。

23 セルグはナホルを生んで後、二百年生きて、男子と女子を生んだ。

24 ナホルは二十九歳になってテラを生んだ。

25 ナホルはテラを生んで後、百十九年生きて、男子と女子を生んだ。

26 テラは七十歳になってアブラム、ナホルおよびハランを生んだ。

27 テラの系図は次のとおりである。テラはアブラム、ナホルおよびハランを生み、ハランはロトを生んだ。

28 ハランは父テラにさきだって、その生れた地、カルデヤのウルで死んだ。

29 アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライといい、ナホルの妻の名はミルカといってハランの娘である。ハランはミルカの父、またイスカの父である。

30 サライはうまずめで、子がなかった。

31 テラはその子アブラムと、ハランの子である孫ロトと、子アブラムの妻である嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。

32 テラの年は二百五歳であった。テラはハランで死んだ。

チャプター

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50