25 さきに出たのは赤くて全身毛ごろものようであった。それで名をエサウと名づけた。
26 その後に弟が出た。その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで名をヤコブと名づけた。リベカが彼らを産んだ時、イサクは六十歳であった。
27 さてその子らは成長し、エサウは巧みな狩猟者となり、野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で、天幕に住んでいた。
28 イサクは、しかの肉が好きだったので、エサウを愛したが、リベカはヤコブを愛した。
29 ある日ヤコブが、あつものを煮ていた時、エサウは飢え疲れて野から帰ってきた。
30 エサウはヤコブに言った、「わたしは飢え疲れた。お願いだ。赤いもの、その赤いものをわたしに食べさせてくれ」。彼が名をエドムと呼ばれたのはこのためである。
31 ヤコブは言った、「まずあなたの長子の特権をわたしに売りなさい」。