エゼキエル書 16:5-14 JLB

5 目をかける人もなく、かわいそうに思って世話をしてくれる人もなかった。 生まれたその日に、野原に捨てられ、死ぬばかりだった。 おまえなんか、いらない子だったのだ。

6-7 ところが、わたしが通りかかって、血まみれのままのおまえを見つけたのだ。 『死んではいけない! 野の草のようにたくましく、大きくなるのだ!』と、わたしは言った。 すると、そのとおりになったのだ。 おまえは背も高く、ほっそりと、しなやかになり、玉のように美しい、うら若いおとめに育ち、乳房もふくらみ、髪も伸びた。 だが丸裸だった。

8 しばらくして、おまえのそばを通りかかると、結婚できる年ごろになっていた。 そこで、わたしの衣でおまえを包み、結婚の誓いをした。 誓約を交わして、おまえはわたしのものとなった。 

9-10 結婚式の時、わたしは刺繍をほどこした豪華な美しい着物や、いるかの皮のサンダルをおまえにやった。 

11-12 また、すばらしい装身具、腕輪や首飾り、鼻輪、イヤリング、宝石のついた冠も整えた。 

13 こうして、おまえは金や銀で美しく身を飾り、刺繍した絹やリンネルをまとっていたのだ。 そのうえ最高のごちそうを食べて、いちだんと美しくなった。 まるで女王のように、いや、まさに女王そのものになったのだ。 

14 その美しさは回りの国々の評判になった。 わたしが言うとおり、おまえはわたしの贈り物で美しさを極めていたのだ。