8 それで、諸国の軍隊が四方八方から攻め上り、彼を落とし穴に追い込んで捕らえた。
9 彼を檻に入れ、バビロン王の前に連れ出した。 彼は捕囚となり、その声は二度とイスラエルの山々で聞かれなくなった。
10 おまえの母はまた、灌漑用水のほとりに植えられたぶどうの木のようだった。 豊かな水のおかげで葉も青々と茂っていた。
11 そのいちばん強い枝が王の杖となった。 それは他のものから抜きんでて高く、遠くからもすぐ目についた。
12 だが、そのぶどうの木も憤りで根こそぎ引き抜かれ、地に投げ捨てられた。 枝は強い東風に折られて枯れ、実も焼かれてしまった。
13 今ぶどうの木は、水のない乾ききった荒野に植えられている。
14 すでに内側から枯れ始め、強そうな枝ぶりも見られない。 この悲しい預言は、すでに現実となっている。 もう、その実現をとどめることはできないのだ。」