2-3 「ちりの子よ、ツロの君主に言え。 神様はこうお語りになります。 おまえは身のほどをわきまえず、自分を神だと思い上がり、大海に浮かぶ島で神の座についている。 だが、いくら神のように振る舞っても、おまえは人であって神ではない。 確かに、おまえはダニエルよりも賢く、どんな秘密もおまえには筒抜けだ。
4 その知恵と知識を駆使して、おまえは金、銀、財宝を手に入れ、大きな富を築いた。
5 そうだ。 おまえの知恵がおまえを大金持ちにし、どうしようもないほど高慢にしたのだ。
6 だから、神様はこうお語りになります。 おまえは、自分が神のように賢いと言いはっている。
7 それで、諸国に恐れられている敵の大軍が、知恵を自慢しているおまえに向かって、さっと剣を抜き放ち、その栄華をめった切りにしてしまう。
8 海の真ん中の島で、おまえを地獄の穴へ突き落とし、剣で八つ裂きにする。
9 それでも、神だと言いはるのか。 少なくとも、侵略者たちにとって、おまえなんか神ではなく、ただの人間だ。