3 「では、隣近所から、空のかめや鉢をたくさん借りて来なさい。
4 鍵をしっかりかけ、子供たちと家に閉じこもり、つぼのオリーブ油を、かめや鉢にどんどんつぎなさい。」
5 女は言われたとおり、子供たちが借りて来たかめや鉢を油でいっぱいにしました。
6 まもなく、どの入れ物も口まであふれるほど、いっぱいになりました。「もっと、もっと、かめを持っておいで」と言うと、「もうないよ」という返事です。 そのとたんに元のつぼから油が流れ出なくなりました。
7 女からいきさつを聞くと、預言者は言いました。 「さあ、その油を売って、借金を返しなさい。 その余りで、子供たちと十分くらしていけるはずだ。」
8 ある日、エリシャがシュネムの町へ行くと、裕福な婦人が食事に招きました。 その後も、そこを通るたびに、彼は立ち寄って食事をするようになったのです。
9 婦人は夫にこう話しました。 「お通りになるたびに立ち寄られるあの方は、きっと神の預言者に違いございませんわ。