1 その方は私に、「ちりの子〔「死んでちりに帰る人間」の意。 この書に特有の表現〕よ、立て。 わたしはおまえに語ろう」と言いました。
2 その方が語ると、御霊が私の中に入り、私を立たせました。
3 「ちりの子よ、おまえをイスラエルの国、すなわち、わたしに反逆している国に遣わす。 彼らも、彼らの先祖も、この時まで、わたしに罪を犯し続けてきた。
4 彼らは恐ろしく強情で頑固者だ。 それでも、わたしは、神であるわたしのことばを伝えるために、あなたを遣わす。
5 だが忘れるな。 彼らは反逆者なのだ。 しかし彼らが聞こうが、聞くまいが、少なくとも、彼らの間に預言者がいたことだけは知るだろう。
6 ちりの子よ、彼らを恐れるな。 どんなに彼らの脅しがきいて、とげとげしく、さそりのように突き刺しても、びくともするな。 険悪な顔つきをされても、たじろぐな。 彼らは反逆者なのだ。
7 彼らが聞こうが、聞くまいが、おまえはわたしの言うことを語れ。 もっとも彼らは骨の髄まで反逆者だから、聞きはしまいが……。