16 ばく大な富に目がくらんで、おまえは罪を犯したのだ。 そこでわたしは、普通の罪人と同じように、おまえを神の山から追い出した。 ああ、すぐれたケルブよ。 わたしはおまえを火の石の間から消滅させた。
17 おまえは自分の美しさを鼻にかけ、思い上がっていた。 栄華のために、自分の知恵を台なしにしてしまった。 だから、おまえを地面にたたき伏せ、何事が起こったのかと好奇の目をみはる王たちの前に、おまえの無力さを見せつけたのだ。
18 おまえは不正な商いをして自分を汚した。 だから、おまえ自身の所業から火を引き出し、みんなが見ている前でおまえを焼き、地上の灰としてやった。
19 おまえを知っていた者はみな、その恐ろしい運命に背筋を凍らせる。 おまえは見せしめとして、永久に滅ぼされるのだ。」
20 次のようなお告げもありました。
21 「ちりの子よ、シドンの町にこう預言せよ。
22 神様がこうお語りになります。 シドンよ。 わたしはおまえの敵となり、わたしの力を見せてやろう。 おまえを滅ぼして、わたしの聖さが示される時、それを見る者はみな、わたしが神であることを知る。