列王紀下 2:5-12 JLB

5  エリコでも、預言者学校の生徒たちがエリシャに、「きょう、神様がエリヤ先生をあなたから取り上げようとしておられるのを、ご存じですか」と言いました。エリシャはきっぱり答えました。 「知っているとも。 だが、そのことは黙っていてくれないか。」

6-7 エリヤはまたもエリシャに、「ここに残れ。 神様がわしを、ヨルダン川へやられる」と言いました。この時も、エリシャは前と同じように、「神様にかけて言っておきますが、決して先生から離れません」と答えたのです。二人はそろって出かけ、ヨルダン川のほとりに立ちました。 若い預言者五十人は、遠くから見守っていました。 

8 エリヤが外套を丸めて、ヨルダン川の水を打つと、川の水が分かれたので、二人はかわいた土の上を渡って行きました。

9  向こう岸に着くと、エリヤはエリシャに言いました。 「わしが天に行く前に、どんなことをしてやろうかの。」「どうぞ、先生の二倍の預言の力を、お授けください。」

10  「難しいことを注文するものだ。 わしが取り去られる様子を見ることができたら、願いはかなえられるぞ。 じゃが、見られなければだめじゃな。」

11  二人が話しながら歩いていると、突然、火の馬に引かれた火の戦車が、二人の間に割り込みました。 こうして、エリヤはたつまきに乗って天にのぼって行ったのです。

12  エリシャはその姿をじっと見つめ、「わが父! わが父! イスラエルの戦車と騎兵よ!」と絶叫しました。エリヤの姿が見えなくなると、エリシャは着物を引き裂きました。