列王紀下 5:1-7 JLB

1  シリヤの王は、軍の最高司令官ナアマンを非常に重んじていました。 ナアマンが軍隊を率いて、何度も輝かしい勝利を収めたからです。 彼は押しも押されもしない偉大な英雄でしたが、なんと、らい病にかかっていたのです! 

2 さて、シリヤ軍がイスラエルに侵入した時、捕虜の中に若い娘がいて、ナアマンの妻の小間使いになっていました。

3  ある日、その少女が女主人に申しました。 「だんな様は、サマリヤにいる預言者のところへ行かれたらよろしいのに。 きっと、その方がらい病を治してくださいますわ。」

4  ナアマンは、少女のことばを王に話しました。

5  王は、「その預言者のところへ行くがよい。 イスラエルの王にあてて、紹介状を書こう」と言いました。そこでナアマンは、贈り物として、千八百万円相当の金と六百万円相当の銀、それに衣服五着を持って、イスラエルへ出発したのです。 

6 イスラエルの王への手紙には、こう書いてありました。 「この書状をあなたに手渡す男は、私の家来ナアマンです。 ぜひとも、ナアマンのらい病を治してください。」

7  イスラエルの王は手紙を読むと、服を裂いて、こう言いました。 「シリヤの王め、らい病人をよこして、病気を治してくれと無理難題を吹きかけてきおった。 わしは殺したり、生かしたりできる神であろうか。 これは、イスラエル侵略の口実を見つける罠に違いない。」