1-2 ある日、預言者学校の生徒たちが、エリシャのところへ来て言いました。 「校長先生、ご覧のように、寄宿舎が手狭になりました。 ヨルダン川のそばには、材木がたくさんありますから、そこに新しい寄宿舎を建ててはいかがでしょう。」「よかろう。 そうしなさい。」
3 「どうか、先生もいっしょに行ってください。」「わかった。 行こう。」
4 こうして、一行はヨルダン川に着き、木を切り倒しにかかりました。
5 ところが運悪く、一人が斧の頭を川に落としてしまったのです。「先生、たいへんです。 あの斧は借り物なんです!」
6 「どこへ落とした。」 彼がその場所を教えると、エリシャは一本の枝を切り、そこへ投げ込みました。 すると、斧の頭が水面に浮かび上がったのです。
7 「さあ、つかめ!」と言われて、彼は手を伸ばしてつかみ上げました。
8 シリヤの王がイスラエルと戦っていた時のことです。 王は家来たちに、「これこれの所に兵力を集めよう」と言いました。