士師記 11:33-39 JLB

33 そして、アロエルからミニテにかけての二十の町と、アベル・ケラミムに至るまで、くまなくアモン人を虐殺して回りました。 ついにアモン人は、イスラエルに屈服したのです。

34  エフタが戻ると、彼のひとり娘が、大喜びでタンバリンを鳴らし、踊りながら、駆けよって来たではありませんか。 

35 娘を見て、エフタは胸を引き裂かれる思いで着物を引きちぎり、叫びました。「ああ、なんでこんなむごいことに! いったん神様に誓いを立てたからには、もう取り消すわけにはいかないんだが……。」

36  「お父様、どうか神様にお誓いになったとおりになさってください。 神様は敵のアモン人をやっつけて、こんなすばらしい勝利をもたらしてくださったのですもの。 

37 ただ、二か月の間、私を女友だちと山に行かせ、さまよい歩かせてください。 結婚もしないで終わることを泣き悲しみたいの。」

38  「ああ、ああ。 行くがいい。」そこで彼女は、自らの運命を友だちと共に嘆きながら、二か月間さまよったのです。 

39 二か月が過ぎて戻った娘を、エフタは誓願どおり神様にささげました。 娘はついに結婚しなかったことになります。 〔ただし、いけにえとして実際に殺されたのか、処女のままで神様に生涯をささげたのかは、不明です。〕 こののちイスラエルでは、次のような慣習ができました。