1 ある日、サムソンはペリシテ人の町ガザへ行き、一人の娼婦と夜を過ごしました。
2 たちまち、「サムソンを見かけた」という噂が広まり、警備体制が敷かれました。 町の人も大ぜい、彼の帰りぎわを押さえようと、町の門で夜通し待ち伏せました。「明け方になったら、見つけ出して殺してしまおう」と思っていたのです。
3 真夜中まで女と過ごしたサムソンは、そのあと町の門まで行き、門を二本の門柱もろとも引き抜くと、高々とかつぎ上げ、ヘブロンの向こう側にある山のいただきまで運んで行ったのです。
4 そののちサムソンは、ソレクの谷に住むデリラという女を愛するようになりました。