士師記 20:29-35-39 JLB

29  そこで、イスラエル軍はギブア周辺に伏兵を潜ませ、 

30 三日目に攻撃に移り、いつものような陣形をとりました。 

31 ベニヤミン軍が迎え撃とうと町から出てくると、退却すると見せかけ、町からおびき出したのです。 ベニヤミン軍は前回同様、ベテルとギブアを結ぶ路上でイスラエルを撃破し、たちまち三十人を血祭りにあげました。

32  ベニヤミン軍は、「勝ったぞ」と叫びました。 ところが、実はそれがイスラエル軍の作戦だったのです。 初めから、わざと逃げてベニヤミン軍をおびき出す手はずでした。 

33 本隊はバアル・タマルまで来た時、一転して反撃に移り、ゲバの西に隠れていた伏兵一万も飛び出しました。 

34 伏兵は、まだ危険に気づいていない、ベニヤミン軍のしんがりを襲いました。 

35-39 神様が助けてくださったので、イスラエル軍はベニヤミン軍を打ち破ることができたのです。 その日、ベニヤミン軍は二万五千百人を失い、生き残りの兵はわずかでした。戦況をまとめると、こうなります。イスラエル軍本隊は、伏兵に十分な作戦行動の機会を与えるため、わざとベニヤミン軍の前から退却したのです。 ベニヤミン軍は、イスラエル人を三十人ほど打ち殺した時、前回同様の大勝利を確信しました。 しかし、そのとき伏兵がギブアに突入し、村にいた全員を殺し、火を放ちました。 その煙を合図に、イスラエル軍は反撃に転じ、いっせいに攻撃を開始したのです。