11 こうして、オテニエルが治めた四十年の間は、平和が続きました。ところが彼が世を去ると、
12 イスラエル国民は再び罪を犯すようになったのです。 すると神様は、モアブの王エグロンに加勢し、イスラエルの一部を占領させました。
13 エグロン王と同盟を結んだのは、アモン人とアマレク人でした。 同盟軍はイスラエルを破り、「なつめやしの町」と呼ばれたエリコを手に入れました。
14 こうして向こう十八年の間、イスラエル国民はエグロン王の圧政に苦しむことになったのです。
15 そのとき神様に叫び求めると、神様は、ベニヤミン人ゲラの息子で左ききのエフデを、救助者としてお立てになりました。 エフデは、モアブの都に年貢を届ける務めに任じられていました。
16 彼は出発を前にして、長さ五十センチの両刃の短剣を作り、右ももに皮ひもでくくりつけて服の下に隠したのです。
17-19 エグロン王は大へん太っていました。 貢物を渡すと、エフデは帰路につきました。 ところが、町を出てギルガルの石切り場まで来た時、同行の者を先に帰し、一人で王のもとへ戻ったのです。エフデは申しました。 「陛下、内々に申し上げたいことがございます。」王はさっそく、お付きの者たちに座をはずさせました。 これで二人きりです。