士師記 6:12-18 JLB

12  御使いはギデオンの前に立ち、「勇士よ、神様はおまえと共におられる」と告げました。

13  ギデオンは答えました。 「初めてお目にかかりますね……。 どうか教えてくれませんか。 神様が共におられるのなら、なぜ、こんなことが次から次へと起こるんですか。 ご先祖から聞かされましたよ。 神様がエジプトから連れ出してくださる時、ものすごい奇蹟をいっぱい行なわれたとね。 なのに、今はどうです。 そんな奇蹟のかけらもないじゃありませんか。 もう神様は私たちを見捨てて、ミデヤン人にしたい放題をさせ、踏みつけるに任されるんだ。」

14  すると神様は、ギデオンに向き直って命じました。 「わたしがおまえを強くしよう。 行け、イスラエルをミデヤン人から救い出すのだ。 わたしがおまえを遣わすのだ。」

15  「神様、めっそうもありません。 イスラエルを救うなんて、とてもできっこありません。 私の家は、マナセ部族の中でもいちばん貧乏だし、それに私は、家でいちばん年下なんです。」

16  「よいか。 神であるわたしがついているんだ。 だからおまえは、たちどころにミデヤンの大軍を打ち破れる。」

17  「もしそれがほんとうなら、その証拠に奇蹟を見せてください。 いま語りかけてくださっているあなたが本当の神様であると、証明してほしいんです。 

18 ちょっと待っていてくださいませんか。 贈り物を差し上げたいので……。」「よかろう。 おまえが戻るまで待っていよう。」