士師記 6:19-25 JLB

19  ギデオンは大急ぎで家に駆け込み、子やぎを一匹焼き上げ、三十六リットルの粉でイースト菌抜きのパンをこしらえました。 次いで肉をかごに詰め、スープをなべに入れて、樫の木の下にいる御使いのところへ運んで来て、差し出しました。

20  御使いはギデオンに命じました。 「肉とパンをあそこの岩の上に置いて、スープをかけてみなさい。」言われたとおりにすると、 

21 御使いは手にしていた杖で、肉とパンにさわりました。 するとどうでしょう。 たちまち岩から火が燃え上がり、肉とパンを焼き尽くしてしまったではありませんか! その瞬間、御使いの姿は見えなくなりました。

22  ギデオンは、ほんとうに神様の使いであったと知って、思わず叫びました。 「ああ、神様! 面と向かって御使いを見てしまいました。」

23  「大丈夫だ、心配しなくていい。 死にはしない。」 神様はきっぱりお答えになりました。

24  ギデオンはそこに祭壇を築き、「主との平和の祭壇」と名づけました。 この祭壇は今も、アビエゼル人の地、オフラにあります。 

25 その夜、神様はギデオンに命じて、父親のいちばん上等の雄牛を、父親のものであるバアルの祭壇のところへ引いて行かせ、祭壇を引き倒させた上、そばの女神アシェラの木像をも切り倒させました。