1 あーあ、もう生きるのはうんざりだ。 頼むから、思いっきりうっぷんを晴らさせてくれ。 積もる恨みつらみをぶちまけ、
2 神様にこう言おう。 むやみやたらと責めるだけでなく、なぜそうするのか、わけを聞かせてください。
3 私を造ったのは神様です。 その私をしいたげ、さげすみ、一方では悪人にいい目を見させることが、正しいことでしょうか。
4-7 神様も、人間と同じように不公平なのですか。 神様の寿命はあまりにも短いので、私の無罪を十分に知りながら、ありもしない罪をとがめようとあせり、私を追いかけ回すのですか。 それとも、だれも御手から私を救い出せないのを承知の上で、このようにしているのですか。
8 神様は私を造っておきながら、今になって滅ぼそうとなさいます。
9 お願いです。 私がちりで造られたことを思い出してください。こんなにも早く、私をちりに逆戻りさせるのですか。
10 神様は私を牛乳のように、びんからびんへと移し替え、チーズのように固めました。
11 神様は私の体を、皮や肉、骨や筋でお造りになり、
12 いのちを与え、恵みと愛を注いでくださいました。 神様のいつくしみがあったからこそ、私はきょうまで生き長らえたのです。
13-14 ところが、神様のほんとうのねらいは、もし私が罪を犯したら断じて赦さず、容赦なく滅ぼすことにあったのです。
15 ほんのちょっとした落度があるだけで、たちまちお払い箱です。 たとい私が正しくても、そんなことは何の足しにもなりません。 いったいどうすればいいのですか。
16 立ち上がろうとすると、神様はライオンのように襲いかかり、とどめを刺します。
17 次々と不利な証言を突きつけ、いよいよ激しく憤り、新たな手勢をくり出し、これでもか、これでもかと攻め立てます。
18 こんな事をなさるくらいなら、なぜ、私を生まれさせたのですか。なぜ、生まれるとすぐ殺さなかったのですか。
19 そうすれば、私は母の胎から墓へと直行し、こんな悲惨な目に会わなくてすんだのです。
20-21 私の寿命が残りわずかであることが、おわかりにならないのですか。 二度と帰らぬ旅路につき、暗やみと死の陰の国へ行く前に、しばらく私をそっとしておき、つかの間の安らぎを味わわせてください。
22 私が行こうとしているのは、真夜中のように暗い国です。 渾沌としていて、最も明るい光でさえ、真夜中の闇のように暗い場所なのです。」