4 生活に困っている者は蹴倒され、すごすごと引き下がる。
5 貧乏人は、野ろばのように、足を棒にして一日分の食いぶちをあさる。 子供の食べる物を捜しに、荒野にまで出かける。
6 彼らは野生のものを口に入れ、悪者のぶどう畑の取り残しにさえ手を出す。
7 寒中でも、着る物も上にかける物もないままで夜を過ごす。
8 山でにわか雨に会ってずぶ濡れになり、住む家もないので洞窟の中で生活する。
9 悪者は父なし子を母親の乳房からもぎ取り、貧乏人に金や穀物を貸す前に、まずその赤ん坊を質草として取る。
10 だから貧乏人は着物もなく、裸で歩き回り、すきっ腹をかかえて他人の食糧をかつぐ。