4 神様は弓に矢をつがえ、わしを狙いうちにした。 その毒矢は心臓深く突き刺さった。 神様は次から次へとわしを脅かす。 そのたびに、身のすくむような思いをする。
5-7 草がなくなれば、野ろばは鳴く。 飼い葉のあるうちは、牛もおとなしくしている。 食べ物に塩気がなければ、人は苦情を言う。 生卵の白身ほどまずいものはない。 それを見ると食欲がなくなり、食べようと思っただけで吐き気がする!
8-9 ああ神様、もうたくさんです。 どうか死なせてください。 死ねば、この痛みから解放されます。
10 わしは神様のおことばを一度だって拒まなかった。 少なくともこのことが、苦しい拷問の中での唯一の慰めだ。
11 なぜ、まだ生きる力が残っているのだろう。 息を引き取る瞬間まで、このまま我慢できようか。
12 わしは石のように感覚がないというのだろうか。 わしの肉体は、真鍮でできているとでもいうのだろうか。
13 もう何の希望もない。 天涯孤独となり果ててしまった。