1 春の雨を神様に乞い求めなさい。 そうすれば、神様はいなずまを走らせ、雨を降らせてくださいます。 どこの野も一面、青々とした牧場と変わるでしょう。
2 ところが、それを偶像に願い求めるとは、なんと愚かなことをしたのでしょう。 占い師の言うことは、ばかげた偽りだけです。 実現しないことを言われて、安心しようというのですか。 ユダとイスラエルは、迷子の羊のように迷い出たのです。 守ってくれる羊飼いがいないので、攻撃の的にされているのです。
3 「わたしの怒りは、おまえたちの羊飼いである指導者に向かって燃え上がる。 わたしは、この悪党の雄やぎどもを罰する。 天の軍勢の主であるわたしは、自分の群れの羊であるユダを助けに来たのだ。 彼らを強くし、戦場を誇らしげに駆ける軍馬のようにする。
4 この群れから、礎石が、すべての人の望みである杭が、戦いを勝利に導く弓が、全地の支配者が、出て来る〔これらはみなメシヤを指す〕。
5 彼らは神のために戦う勇士となり、敵の顔をどろに押しつけ、踏みつける。 わたしが共に戦うので、敵は全滅する。
6 わたしはユダを、そして、イスラエルをも強くする。 彼らを愛しているので、建て直すのだ。 彼らは、一度もわたしに捨てられたことがない者のようになる。 神であるこのわたしが、彼らの叫びを聞き届けるからだ。
7 彼らは勇士のようになる。 ぶどう酒に酔った時のような喜びを味わい、子供たちも神のあわれみを知って喜ぶ。 神にあって喜びにあふれる。
8 わたしが口笛を吹くと、みな駆け寄って来る。 わたしが彼らを再び買い戻したからだ。 残っている者は少ないが、以前と同じように人口が増える。
9 わたしは種をまくように、彼らを諸国にまき散らしたが、それでも彼らはわたしを思い出し、わたしのもとへ帰って来る。 子供たちもみな連れて、イスラエルのわが家へ帰って来る。
10 わたしは彼らをエジプトとアッシリヤから連れ戻し、イスラエルに――ギルアデとレバノンに――再び住みつかせる。 だがそこも、すべての者が住むには狭すぎるようになる。
11 波が退くので、彼らは困難な海を安全に通り過ぎる。 ナイル川は干上がる。 こうして、わたしの国民を支配したアッシリヤとエジプトの時代は、終わりを告げる。」
12 神様はこうお語りになります。 「わたしから出る力によって、わたしの国民を強くする。 彼らは、どこへでも行きたい所へ出かける。 どこへ行っても、わたしの保護のもとにある。」