1 また目を上げると、空中を飛んでいる巻物が見えました。
2 「何が見えるか。」「飛んでる巻物です。 長さが十メートル、幅が五メートルほどもあるでしょうか。」
3 「巻物は、全地に及ぶ神様ののろいのことばを示している。 盗みをしたり、うそをついたりする者はみな裁かれ、死刑の宣告を受ける、と書いてある。」
4 天の軍勢の主はこうお語りになります。 「わたしは、すべての盗人の家と、わたしの名によって偽りの誓いをしたすべての者とに、のろいを送る。 のろいはその家にとどまり、徹底的に滅ぼす。」
5 御使いは、しばらく私を置き去りにしていましたが、また戻って来て、こう言いました。 「上を見よ。 何かが空中に漂っている。」
6 「何ですか、あれは。」「全地にはびこる罪を入れた大きなかごだ。」
7 と、突然、かごの重い鉛のふたが開きました。 なんと、その中に一人の女が座っているではありませんか。
8 御使いは、「この女は罪悪を表わしているのだ」と言いながら、女を押し込め、重いふたをしっかりかぶせてしまいました。
9 続けて見ていると、こうのとりのような翼を生やした二人の女が、こちらに飛んで来るではありませんか。 二人はかごを持つと、空高く舞い上がりました。
10 「かごの中の女を、どこへ連れて行くのですか。」
11 「女の古巣のバビロン〔偶像礼拝と罪に満ちた世界の象徴〕だ。 そこにずっととどまることになろう。」