1 それから、私と話していた御使いが、眠っている人を起こすように私を呼び起こしました。
2 「いま何が見えるか。」「七つのともしび皿がついた金の燭台です。 てっぺんにオリーブ油のつぼがあり、七本の管で、それぞれの皿に油が流れ込むしかけになっています。
3 また、燭台の油つぼの両側に、オリーブの木が一本ずつ彫りつけてあるのが見えます。
4 いったい、どういうことでしょう。 意味がわかりません。」
5 「えっ? ほんとうに知らないのか。」「はい。」
6 「これは、ゼルバベル〔ユダの総督で、神殿再建の責任者〕への神様のお告げだ。 天の軍勢の主がお語りになる。 『これは、能力によるのでも、権勢によるのでもない。 わたしの霊によるのだ。 おまえたちは数も少なく、弱いが、わたしの霊によってやり遂げることができる。』
7 だから、どんなに高い山も、ゼルバベルの前に立ちはだかることはできない。 みんな平らにされてしまうからだ。 こうしてゼルバベルは、神殿を建て上げ、神様の助けを感謝しながら、すべてが神様の恵みによって行なわれたことを、力強く宣言するようになる。」
8 私は神様から別のお告げを示されました。
9 「ゼルバベルは神殿の土台を据えたが、さらにそれを完成させる。 その時おまえたちは、これが天の軍勢の主である神からのお告げであったことを知る。
10 この小さな始まりを軽んじるな。 わたしはその仕事が始まり、ゼルバベルの手で測られるのを自分の目で見て、とても喜んでいる。 七つのともしびは、世界をくまなく見渡す主の目を表わすのだ。」
11 それから私は、燭台の両側にある二本のオリーブの木と、
12 油を金の鉢に注ぐ管となっている二本の枝のことを、尋ねました。
13 「それも知らないのか。」「はい。」
14 「それは、全世界を治める神様を助けるために選ばれた、二人の油を注がれた人を表わすのだ。」