ヨブ記 1:12-13-20 JLB

12-13 「彼の財産のことは、おまえの好きなようにしてよい。 ただし、彼の体に触れてはならんぞ。」こうして、サタンは出て行きました。 それからしばらくして、ヨブの息子、娘たちが長兄の家で祝宴を張っている時、悲劇の幕が切って落とされました。

14-15 使者がヨブの家に飛んで来て、悲報を伝えたのです。 「た、たいへんです。 牛が畑を耕し、そばでろばが草を食べているところへ、いきなりシェバ人が襲いかかりました。 家畜はさらわれ、作男たちは皆殺しです。 どうにか助かったのは私ひとりです。」

16  彼の話がまだ終わらないうちに、別の使いが、いっそう悪い知らせを伝えました。 「恐ろしいことです。 神の火が天から下って、羊と牧童を残らず焼き殺しました。 難を免れたのは私だけです。」

17  この男が報告し終えないうちに、もう一人の使者が息せき切って駆け込んで来ました。 「だんな様ーっ。 三組のカルデヤ人の野盗がらくだを奪い、召使たちを殺したのです。 私ひとりが、なんとか逃げて来ました。」

18  彼がなおも話している間に、さらにもう一人が駆けつけました。 「お子さんたちが大へんです。 皆さん、ご長男の家で宴会を開いておいででした。 

19 すると突然、砂漠の方から大風が吹きつけて、家を直撃したのです。 それで屋根が落ち、その下敷きになって、皆さんお亡くなりに……。 私だけが、どうにか命拾いをしました。」

20  この時ヨブは立ち上がり、悲しみのあまり上着を引き裂き、地にひれ伏して、