1 シュアハ人ビルダデの二度目の返事。
2 「気でも狂れたのか。 助言してほしかったら、少しは筋の通ったことを言うものだ!
3 それじゃあまるで、わしらが、とんまで物言わぬ獣みたいじゃないか。
4 あんたが怒って着物を裂いただけで、地震が起こり、わしらは逃げ隠れするとでも思っているのか。
5 あんたが繁栄しなかったとしたら、それはあんたが悪人だったからだ。 炎が消えて当然だ。
6 悪の居座る家には暗やみがつきものだからな。
7 悪人は肩で風を切って歩くが、急に足もとが危うくなり、全身の力が抜けていくのがわかる。