10 だが神様は、わしの身に起こった一部始終をご存じだ。 調べてもらえばわかる。 神様は、わしが完全に潔白であると認めるはずだ。 そうだ、純金のように混じり気がないとな。
11 わしは神様の道から離れず、神様にくっついてきた。 一歩だって脇道にそれたことはない。
12 神様の命令は三度の食事以上の楽しみだった。
13 とはいえ、神様のおこころが変わるはずはない。 神様の決めたことは、だれにもくつがえせない。 神様は、望みどおりのことを意のままに行なうからだ。
14 わしのことも、決めたとおり全部なさるだろう。 これからも、もっと多くの災いが降りかかるはずだ。
15 だから、わしはこわくてたまらない。 先のことを思うと、震えが止まらない。
16-17 すっかり弱気になってしまった。 全能の神様は、一面の闇でわしを脅かす。 右を見ても左を見ても、一寸先もわからない闇だ。