1 人は、なんと苦しみもだえることか。 人の一生は、奴隷の日々のように長く苛酷だ。
2 一日の終わりが、なんと待ち遠しいことか。人は賃金のもらえる月末まで汗水流して働く。
3 同じようにわしにも、苦しい日々と、長くて物憂い夜がある。
4 床につく時、『あーあ、朝ならいいのになあ』と思い、東の空が白むまで、寝返りを打って悶悶とする。