士師記 15:12-13-20 JLB

12-13 「わしらはおまえを捕まえ、ペリシテ人に引き渡そうとやって来たんだ。」「わかった。 ただし、殺さないと約束してくれよ。」「もちろんだ。」こうしてサムソンは、二本の新しい綱で縛り上げられ、引っ立てられました。 

14 一行がサムソンを捕らえてレヒに着くと、ペリシテ人は歓声をあげました。 神様の力がサムソンに注がれたのは、その時です。 綱は、まるで糸のようにぷっつり切れ、手首から落ちたではありませんか。 

15 すかさずサムソンは、そこに転がっていたろばのあご骨を拾い上げ、あっという間に、千人のペリシテ人をなぎ倒してしまいました。 

16-17 彼はろばのあご骨をぽいと投げ捨てると、こう感慨をもらしたのです。「ろばのあご骨で山また山。ろばのあご骨で千人の屍。」以来そこは、ラマテ・レヒ〔あご骨の丘〕と呼ばれています。

18  折りからひどくのどが渇いたので、サムソンは神様に祈りました。「神様はこの私にめざましい働きをさせ、きょうイスラエルをお救いくださいました。 ところが、私はのどが渇いて死にそうです。 こんなことで異教徒の手に落ちていいものでしょうか。」 

19 すると神様は、そばのくぼ地から、水をほとばしり出させてくださったのです。水を飲んですっかり元気を取り戻したサムソンは、そこをエン・ハコレ〔祈りの人の泉〕と名づけました。 その泉は今もあります。

20  サムソンは、こののち二十年間イスラエルの士師でしたが、なおこの地はペリシテ人の支配下にありました。