1-3 それから、神様はモーセに命じました。 「部族長たちに、自分の名を彫った杖を持って来させなさい。 アロンの名はレビ部族の杖に彫る。
4 十二本の杖を神の天幕の契約の箱の前、わたしがあなたと会う場所に置きなさい。
5 この杖で、わたしがだれを選ぶかを決めよう。 わたしの選んだ者の杖は芽を出すのだ。 これだけはっきりさせれば、彼らも不平は言わなくなるだろう。」
6 十二人の部族長は、それぞれモーセのところに杖を持って来ました。 もちろん、アロンのも入っています。
7 モーセは、天幕の奥の神様の前にそれを置きました。
8 翌日そこへ行ってみると、レビ部族を代表するアロンの杖が芽を出し、花が咲き、アーモンドの実がなっているではありませんか。
9 それを持って来て見せると、人々はあっけにとられ、ただ見つめるばかりです。 それでも、部族長たちは気を取り直し、自分の杖を引き取りました。
10 「アロンの杖を、この事件の苦い思い出として、いつまでも契約の箱のそばに置きなさい。 アロンの権威を疑う者がまた出たら、それを見せてやるのだ。 この杖はこれからも、いろいろな災難を防いでくれるだろう。」 神様がこう命じたので、
11 モーセはそのとおりにしました。
12-13 ところが人々は、それでもこりずに不平を言うのでした。 「これじゃあ、みんな死んだも同然だ。 神の天幕に近づくだけで死ぬんじゃ、だれも助かりっこないじゃないか。」